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淋病の症状(泌尿器科領域)

Last updated on 2018年10月18日

淋病は淋菌による性感染症です。
淋病は世界中に存在しており、日本でも感染者数の多い身近な性感染症です。
淋病を放置すると、男女ともに不妊の原因となります。
さらに最近の研究では、淋病に感染しているとエイズウイルスにも感染しやすいという結果も報告されており、注意すべき病気と言えます。

淋菌に感染すると起こる症状

淋菌に感染してもすぐに症状は現れません。
淋菌に感染後2〜9日前後の潜伏期間を経て、症状が出現することが多いでしょう。

男性は排尿時の激しい痛みが特徴

男性の性器に淋菌が感染すると、淋菌性尿道炎が起こります。
症状は、かゆみや熱感、激しい排尿時痛、黄色くドロドロした膿などがあります。
これらの症状は患者さんにとっては非常に辛いものですが、泌尿器科に受診するのは恥ずかしいといったイメージから、受診が遅れ悪化してしまうケースもあります。

淋病を放置し悪化した場合には、精巣上体に炎症が及び、陰嚢(金玉)に激しい痛みが生じます。
この痛みは非常に強く、歩行が難しくなったり、発熱や悪寒などの炎症症状が現れ日常生活の妨げとなります。
不妊の原因になることもあるため、早期に病院へ受診し、適切な治療を受ける必要があります。

女性は無自覚のことが多い

女性の場合は無症状のことが多く、気付かないまま放置されることが多い傾向にあります。
症状がある場合には、おりものの増加や性器のかゆみなどがあります。

淋病を放っておくと、卵管炎や子宮頸管炎、骨盤内炎症疾患などを引き起こし、不妊や母感染などの問題が起こることがあるため注意が必要です。

淋病は「のど」にも感染する

淋病は性器だけでなく、咽頭(のど)にも感染します。
のどに感染した場合は、「淋菌性咽頭炎」を起こします。
これはオーラルセックスやディープキスなど、性交渉の多様化により引き起こされます。
症状は無自覚なこともありますが、風邪やクラミジア咽頭炎と似た症状が起こるために、病気の鑑別が必要です。

淋菌性咽頭炎の症状

主な症状として、のどの痛みや腫れ、咳、発熱などがあります。
これらの症状は風邪によく似ているため、咽頭淋病だと気づかれないこともあります。
適切な治療をせずに悪化した場合、咽頭炎や扁桃炎を発症することもあり注意が必要です。

咽頭に感染する性病としては、淋菌の他にクラミジアでも同様の症状が見られます。
このように、淋病性咽頭炎は風邪やクラミジアによる咽頭炎に似ているため、疑わしい場合には検査をおすすめします。

淋病の症状が出ている際の、日常生活の注意点

淋病は性感染症ですので、性行為によって感染します。
性器に淋病が感染している場合には咽頭に感染している可能性も高くなるため、オーラルセックスを行うことも感染の原因となります。
また、淋病の症状が出ている状態で自慰行為を行うと、パートナのみならず、自分自身の症状を悪化させてしまうこともあります。

「いつもと違う」「おかしいな」と感じた際には、病院を受診し適切な治療を受けましょう。

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