Last updated on 2019年3月27日
淋菌感染症(淋病)は性交渉で感染する性感染症です。
淋病は世界中に存在しており、日本でも感染者数の多い性感染症です。
淋病を放置すると、不妊の原因となります。
さらに最近の研究では、淋病に感染しているとエイズウイルスも感染しやすいという結果も報告されており、このような意味でも注意すべき病気と言えます。
淋病の検査はタイミングが重要
淋病は「性器」だけでなく、オーラセックスやディープキスなどにより「咽頭」にも感染を起こします。
性器に感染すると、淋菌尿道炎を起こします。
(症状としては膿や、排尿時の痛みがあります。)
咽頭に感染すると、咽頭淋菌により咽頭炎を起こします。
(咽頭症状は無自覚なことが多いですが、のどの腫れ、痛み、咽頭炎などがあります。)
淋病では約1週間の潜伏期間があるため、一定の日数をあけて検査を受ける必要があります。
そのため、性交渉後すぐに検査を受けた場合、正確な結果が出ないことがあります。
淋菌性尿道炎の検査方法
淋菌性尿道炎の検査は、「淋菌PCR法」という尿検査を行います。
淋菌PCR法は検出感度が高く、淋菌の遺伝子学的な検査を行います。
尿検査の手順
※尿検査の前は、2時間ほど排尿を我慢してください。
- ① 医師から紙コップ、スピッツ2本、茶色い紙袋を渡されますので、診察室を出て個室トイレに移動します。
- ② 出始めの尿を紙コップに入れます。
- ③ 紙コップからスピッツ2本に尿を入れます。
量はスピッツの半分くらいです。
紙コップはトイレ内のゴミ箱に捨てて下さい。
咽頭淋病の検査方法
咽頭淋病による症状は無自覚なことが多いですが、症状が現れた場合にはのど風邪と似た症状が現れます。
また、クラミジア咽頭炎とも症状が似ています。
そのため、どの病気にかかっているのかを判断するために、うがい液検査による「淋菌PCR法」を用います。
うがい液検査の手順
咽頭淋病の検査は、うがい薬による検査を行います。
- 医師の診察後、処置室の前でお待ち下さい。
- 看護師がお呼び致しますので、処置室にお入りいただきます。
- 看護師からの説明後に、コップに入った液でがらがらとうがいをし、コップに戻します。
検査結果はWebで確認
尿検査と同様に、検査結果をweb上の検査ログイン画面より確認できます。
検査の結果がわかるまで要する期間は、尿検査・うがい検査も同様に2~4日です。
次回診察の場合は休診日を考慮し、診察日を1週間後とご案内することもありますのでご了承ください。
淋病検査後の注意点
検査により淋病だとわかった場合には、治療が必要です。(治療内容について、詳しくは淋病についてご確認ください。)
治療のゴールは淋菌が体内から完全にいなくなることです。
そのため、淋菌が体の中に残っていないか、治療後に再検査を行う必要があります。
再検査を怠った場合、再発したり、抗生剤の効きにくい淋菌となったりと、治療が困難になることもあります。
必ず再検査を受けるようにしましょう。
新宿駅前クリニックは、夜19時まで診療しており、駅から近く通いやすい場所に位置しています。
予約も不要ですので、患者さまの都合のよい時間にご来院いただけます。
また、プライバシーにも配慮していますので、気になる症状がある場合にはご気軽にご相談下さい。