Last updated on 2018年9月18日
ハウスダストとは「室内塵」を指す用語です。
一時期、新築の家でハウスダストアレルギーを起こす方が増え、話題になりました。
これは近年、居住環境でアルミサッシが普及したことや、住宅建材の進歩による室内の気密性が増加したこと、冷暖房の普及、カーペット使用の増加などにより、ダニの数が増えたことやカビの発生との関連があります。
ハウスダストアレルギーの症状
最も多い症状は、鼻炎やくしゃみです。
アレルギーの原因となるハウスダストを鼻から吸い込んだ際に、鼻の粘膜に炎症が起こり、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が現れます。
ハウスダストはアトピー性皮膚炎や気管支喘息の原因にもなるため、このような病気が疑わしい場合には、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
ハウスダストアレルギーの原因
ハウスダストアレルギーの原因として有名なダニですが、ダニは生体のみならず、その死骸や排泄物までもがアレルギーの原因となり得ます。
他に、衣類などの繊維、髪の毛、ペットの毛、花粉、細菌などがあり、ハウスダストアレルギーの原因は非常に多様です。
ハウスダストアレルギーの治療
基本的には、他のアレルギー疾患と同じ治療方法を行います。
まずは、原因となるアレルギー物質を特定するために血液検査を行います。
原因が特定できれば日常生活でアレルギーを引き起こす物質を取り除いたり、避けたりすることが可能です。
ステロイドを使用して症状を抑えたり、アレルギーを引き起こす物質に対して抵抗力を持つための治療などを行います。
患者さまによって症状やその程度も異なりますので、医師と相談しながら自分に合った治療方法を検討していきましょう。
日常生活での注意
ハウスダストの原因の多くは、ダニや衣類などの繊維などです。
そのため、家の中を掃除することが重要です。特に寝具やタオル、足拭きマットなどは、清潔に保つためにこまめに洗濯しましょう。
また、ダニは高温多湿の環境を好みます。
適切な室温、湿度を保つように心がけて下さい。
ペットを飼っている方は、定期的なシャンプーやペット用のダニ駆除薬の使用を検討するとよいでしょう。
ハウスダストアレルギーによる鼻づまりやくしゃみ、かゆみなどの症状が悪化すると、夜眠れなくなったり、仕事や学業に支障を来すこともあります。
市販のアレルギー薬で対処することも可能ですが、アレルギーを起こす原因がわからないために、対処が難しい場合もあるでしょう。
長引く鼻炎をきっかけに受診し、ハウスダストが原因と判明するケースもあります。
新宿駅前クリニックは駅に近く、夜19時まで診察しており、患者さまの待ち時間が短くなるよう体制を整えております。
少しでも不安に感じた際は、お気軽にご相談下さい。