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しもやけ(皮膚科領域)

Last updated on 2019年3月27日

冬場になると増えるしもやけに悩まされている方も多いのではないでしょうか?手先や足先、耳、鼻などに違和感が生じるため、不快感を抱きながら生活しなくてはならなくなります。そこで今回は、しもやけの原因や治療方法、予防方法について解説していきます。

しもやけの原因

しもやけの原因は寒さや冷えです。氷点下のような極端に寒い環境よりも気温5℃前後の環境や日中と夜の気温差が激しい環境の方が起こりやすいという特徴があります。寒さと暖かさを繰り返すことで血管の収縮と拡張が繰り返されることになります。これによって血管障害が生じるため、かゆみや腫れなどの症状を呈する、しもやけが発症します。
最近では暖房器具が充実しており屋内と屋外の気温差が激しい点や地球温暖化の影響で気温差が激しくなっている点からしもやけで悩んでいる方が増えてきています。

しもやけの治療方法

しもやけの治療には内服薬と外用剤による治療が行われます。
内服薬はトコフェロール(ビタミンE)が用いられます。トコフェロールを服用することによって末梢血管が広がるために血行が良くなります。
外用剤としてはトコフェロール、ヘパリンの軟膏やクリームの塗布が行われます。ヘパリンにも血行促進作用があります。
しもやけには漢方薬が用いられることもあります。当帰四逆加呉茱萸生姜湯や温経湯が用いられます。当帰四逆加呉茱萸生姜湯には血行を良くして体を温め体の冷えを取り除く働きがあります。温経湯には体を温める効果があるために、これらの漢方薬が用いられます。
内服、外用ともに血行を促進する目的で薬剤が使用されます。しもやけの治療では、飲み忘れのないように内服薬を服用して、用法通りに軟膏やクリームをしっかりと塗っていくことが重要です。

しもやけの予防方法

しもやけの原因は温度差ですから、予防するためには保温をする必要があります。
手先や足先、耳たぶは外気に触れてしまうことが多いので、これらの箇所に対する対策が重要です。手袋や耳当てを使用するなどして外気にさられる時間が長くならないようにしましょう。
また、ホッカイロを使用するのも良い選択肢でしょう。貼るタイプや小型のホッカイロが主流ですが、近年では靴に使用できるホッカイロも販売されています。靴にホッカイロを使用して足先への対策もしていきましょう。
しもやけの予防には血行を良くすることが目的です。しかし、温めることによってかゆみの症状がでてきてしまう可能性もあるため、注意しながら保温しましょう。