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気管支喘息(内科耳鼻科領域)

Last updated on 2018年10月18日

気管支喘息とは、空気の通り道である気道が、炎症により狭くなり呼吸が苦しくなる病気です。
子どもの病気と思われがちですが大人になって発症することもあり、40代になって発症することも稀ではありません。
喘息による症状は辛く、我慢し続けるとさらに症状が悪化してしまうこともあります。

喘息の症状

炎症により気管支が狭くなると、ヒューヒュー、ゼイゼイといった音が喉や胸から聞こえる喘鳴(ぜいめい)と呼ばれる症状が現れることがあります。
また、気管支がむくみ、粘液がたくさん分泌されるために、痰が出やすくなります。
気道に痰があるとさらに息がしにくくなるため、咳を体の外に出そうとするために咳がでます。
このような症状は、副交感神経が高まりやすい夜中や明け方にひどくなる傾向があります。

喘息の原因

気管支に炎症を起こす原因として、ハウスダストやダニなどのアレルギー物質があります。
原因がはっきりしないことも多くありますが、温度差や気圧の変化などにより発作が起こりやすくなります。
特に大人では風邪や疲労などのストレスも、発作の原因となります。

喘息の治療

喘息の薬物治療は、気道の炎症を抑える吸入ステロイド剤(アドエアー、フルタイド、シムビコートなど)が第一選択薬です。
吸入ステロイド剤は気道局所に作用するため、ステロイドによる全身性の副作用がほとんどありません。

他に炎症を抑える抗アレルギー薬(オノン、プランルカスト、シングレアなど)、気管支を拡げる気管支拡張薬(テオドールなど)を使用します。

喘息の発作時には、気管支を拡げる吸入薬(メプチンエアー、サルタノールインへラーなど)を使用します。
何度か繰り返しても症状が収まらない場合には、病院を受診しましょう。

喘息の原因がはっきりしている場合には、原因物質を避けたり取り除いたりすることが重要です。
また、症状がない場合には喘息が治ったと思われがちですが、気管支の炎症は続いています。
自己判断で薬を中断したりせず、日頃から処方された薬を使い続けることが大切です。

日常生活での注意

喘息による発作は非常に辛く、すみやかに改善しない場合には生命の危機感や、不安感が高まるものです。
しかしながら、現代では喘息は薬でコントロールすることが可能となりました。普段から症状を適切にコントロールしていくことで、発作が起こりにくくすることも可能です。
一方で、自己判断で薬の使用を中止し、発作を起こすこともあります。

喘息は自己管理が重要な病気です。
適切な薬の内服はもちろんですが、これまでの生活の見直し、発作を予防するためにどうしたらよいか考えることも重要です。

新宿駅前クリニックでは、夜19時まで診療しており、駅からも近く、予約不要で患者さまの待ち時間が短くなるよう体制を整えております。
不安な症状がありましたら、ぜひお気軽にご受診下さい。