Last updated on 2024年7月20日
浜松市は温暖な気候のほか、日本でも有数の日照量がある地域です。そのため、浜松では多くの果物が栽培され、特にみかんが特産品として広く生産されています。特に市内で生産される三ケ日みかんは、浜松のみかんのトップブランドとして全国的な知名度を誇ります。今回は、浜松産みかんの持つ魅力について、どのようなものか紹介しましょう。
三ケ日みかんを中心とする浜松産みかんの魅力
みかんは日照量が多いほど甘くなると言われています。冒頭でもお話しした通り、浜松は全国でもトップクラスの日照量なので、その甘さを引き出しやすいのです。実際甘さの要因となっている糖分は、葉の光合成によって作り出されることから、いかに日照量が重要か分かるのではないでしょうか。また、浜松市は三ケ日地区を中心に南側斜面にみかん園が広がり、美しい景観を作り出しており、それも浜松市の魅力となっています。一方、単に日照量が多いだけでなく、農家の方の土づくりの努力も忘れてはいけません。浜松の土は水はけが良く、赤土でミネラルの豊富な特徴があります。このミネラル分が味を濃厚にしているのです。ただ、いわゆる痩せた土地という側面もあるため、みかんの生育を助けるため、農家の方が丁寧に世話をしてみかんの生育を助けているのも浜松みかんのおいしさの秘密といえるでしょう。
青島みかんと早生(わせ)みかんの違い
みかんは、中国の温州からやってきた温州みかんから派生した品種のかんきつ類です。日本では早生みかんと青島みかんといった系統が主流となっており、日本全国に流通しています。両者の違いは、大きさ、形、ふくろの厚さ、流通時期が異なります。青島みかんのほうが一回り大きく、形は早生みかんのほうが丸みを帯びています。ふくろは早生みかんの方が薄いのが特徴です。そして、流通時期は早生みかんが10月、青島みかんが11月です。これらの点で違います。
貯蔵みかんもおいしい
春先に出てくるみかんは貯蔵みかんと呼ばれるみかんです。これは、収穫後のみかんを大切に貯蔵し、それを流通させていることによります。貯蔵することで酸味がやや落ちるものの、甘みが増して濃厚な味わいになります。こういったみかんを楽しむのも良いでしょう。